ワキガの原因・治療法をわかりやすく解説|汗とニオイについて
多汗症セルフチェック
原発性腋窩多汗症とは
原発性腋窩多汗症とは、明らかな原因となる疾患がないにもかかわらず、脇から過剰な汗が繰り返し出る状態です。
暑さや運動による発汗とは異なり、気温に関係なく汗が出たり、緊張やストレスによって脇汗が増えたりすることがあります。
脇汗による日常生活への支障も重要です
汗の量には個人差があるため、脇汗が多いというだけで原発性腋窩多汗症と判断することはできません。汗によって日常生活にどのような支障が生じているかも重要です。以下のような状態が繰り返し起こる場合は、原発性腋窩多汗症の可能性があります。
その脇汗、原発性腋窩多汗症の可能性かも
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汗ジミが気になり、服の色や素材が制限される
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上着を脱ぐことに抵抗を感じる
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人と近い距離で過ごすことを避けてしまう
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脇汗が気になり、仕事や学業に集中できない
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制汗剤を使用しても悩みが続いている

当てはまる項目があっても、それだけで原発性腋窩多汗症と診断されるわけではありません。症状が繰り返し起こり、日常生活に支障がある場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
原発性と続発性では原因が異なります
多汗症には、明らかな原因が見当たらない「原発性」と、疾患や薬剤などの影響で汗が増える「続発性」があります。
急に汗が増えた、全身に大量の汗をかく、睡眠中にも汗が続く、発熱や動悸など別の症状を伴う場合は、続発性多汗症の可能性も考えられます。
セルフチェックだけで両者を見分けることはできないため、気になる症状がある場合は医療機関へ相談しましょう。
原発性局所多汗症の診断で確認される項目
原発性局所多汗症の診断では、原因となる疾患がなく、局所的な過剰発汗が6か月以上続いていることを確認します。
そのうえで、以下の6項目のうち2項目以上に当てはまる場合、原発性局所多汗症の可能性を考える目安になります。
左右対称に汗をかく
脇や手のひらなど、左右ほぼ同じ部位に同程度の発汗がみられる。
週1回以上症状がある
過剰な発汗が、一時的ではなく週に1回以上繰り返し起こる。
家族に同様の症状がある
親やきょうだいなど、血縁者にも多汗症の症状がみられる。
日常生活に支障がある
汗によって、仕事や学業、服装、人との交流などに影響が生じている。
25歳未満で症状が始まった
幼少期や思春期など、比較的若い時期から症状がみられる。
睡眠中は発汗が止まる
日中は汗が多くても、眠っている間は 発汗が落ち着く。
診断基準は、原発性局所多汗症の可能性を確認するための手がかりです。当てはまる項目の数だけで診断が確定するわけではなく、医師が症状や経過を確認したうえで総合的に判断します。
HDSSとは?多汗症の重症度を4段階で確認
HDSSは「Hyperhidrosis Disease Severity Scale」の略で、汗による日常生活への支障を4段階で評価する重症度尺度です。汗の量を測定するものではなく、発汗によって生活がどの程度妨げられているかを、本人の実感に基づいて確認します。
あなたの普段の状態に最も近いものを選んでください
一時的に汗が多かった日だけでなく、最近の普段の生活を振り返り、最も近いものを1つ選びましょう。
HDSSは診療や研究でも使用されている評価尺度です
HDSSは、原発性腋窩多汗症による日常生活への影響を、1つの質問で簡潔に確認できる評価尺度です。
これまでの研究では、生活 の質に関する質問票や発汗量の測定結果との関連が検討されており、診察時の重症度確認や治療前後の変化を把握するためにも使用されています。
ただし、HDSSは本人の実感に基づく評価です。診断や治療方法は、医師が症状、発汗部位、経過などを確認したうえで判断します。
HDSSの結果と医療機関へ相談する目安
HDSSは、汗による日常生活への支障を整理するための目安です。スコアだけで多汗症の診断や治療方法が決まるわけではありませんが、自分の状態を医師へ伝える際にも役立ちます。
HDSS1の結果
日常生活への支障がない状態です。
汗をほとんど意識せず、普段の生活に影響がない状態です。気になる変化がなければ、普段の汗対策を続けながら様子を確認しましょう。
HDSS2の結果
汗が時々、日常生活の邪魔になる状態です。
衣類の工夫や汗をこまめに拭くなど、取り入れやすい対策があります。悩みが続く場合は医療機関へ相談できます。
HDSS3の結果
汗がしばしば日常生活の邪魔になる状態です。
HDSS3は多汗症の重症度が高いことを示す目安です。治療を含めて、医療機関への相談を検討しましょう。
HDSS4の結果
汗がいつも日常生活の邪魔になる状態です。
HDSS4は多汗症の重症度が高いことを示す目安です。生活への影響を医師へ伝え、治療方法について相談しましょう。
※HDSS3・4は、多汗症の重症度が高いことを示す目安です。ただし、HDSSの結果だけで診断や治療方法が決まるわけではありません。
スコアにかかわらず相談を検討したい場合
急に汗の量が増えた、全身に大量の汗をかく、睡眠中にも汗が続く、発熱や動悸など別の症状を伴う場合は、HDSSの結果にかかわらず医療機関へ相談しましょう。
脇汗で医療機関への相談を検討するタイミング
脇汗の感じ方や生活への影響には個人差があり、受診する時期に一律の基準があるわけではありません。
HDSSの結果にかかわらず、汗の悩みが続いている場合や、普段とは異なる変化がある場合は、医療機関へ相談できます。
汗によって日常生活に支障がある
汗ジミを避けるために服装が制限される、人前で上着を脱げない、仕事や学業に集中しにくいなど、汗によって生活に支障がある場合は相談を検討しましょう。
HDSS3・4は、日常生活への支障が大きいことを示す目安になります。
汗の量や発汗する部位が変化した
以前より急に汗の量が増えた、これまで汗をかかなかった部位にも症状が広がった、睡眠中にも汗をかくようになった場合は、体調や服用している薬などが影響している可能性もあります。
発熱や動悸など、汗以外の症状がある場合も医師へ伝えましょう。
汗の悩みが心理的な負担になっている
汗の量だけでなく、ニオイへの不安や人目を気にして行動を控えてしまうことも、相談を考える目安です。
診察では、汗をかく部位や症状が始まった時期、日常生活への影響などを確認し、原因や状態に応じた対応を検討します。